
食べ物とか、
日本の布団
とか、
色々
人それぞれに
日本の素敵
ポイントは
あるだろう
自分の場合は
生きている花、
生花である
確定申告の都合で、
日本に帰るのは
年に一度、三月末あたり
微妙に桜の時期を逃している
でも、冬の花は
なんというか
とても風情があって
地味な日本の冬を
引き立たせるのに
好都合なのだ

今年はちょうど寒が緩んだとき、
帰ることができた
たまに帰るのなら、
日本の冬の寒さも
さほど辛くは感じない
空気が冷たくて澄んで
余計に美味しいくらいだ
そんな中で見る花々は
何物にも変えがたい
一瞬の美しさがある

蝋梅にいたっては
花の造作も見事ながら、
香りも楽しめるとあって
日本一、いや、世界一
大好きな花である
冬の冷たい空気のなかで
その冴え冴えとした存在を
感じる時が私にとって
新年を迎えるタイミングなのだ
今年は住職である叔父の坊で
眺めた花々がまた格別だった

富士の麓の水も空気も最高に
美しい場所で
叔母の手作りの料理を
振舞われたりしながら
年に一度こんな素晴らしい機会に
巡り会えるとはなんという幸せ
だろうと思わずにいられなかった
日本にいる家族には
大変申し訳ないのだが、
故郷とは
遠きにありて思うもの
自分にはまさにそんな存在だ
体が芯から冷え切ってしまいそうな
日本の冬をずっと過ごすことは
もう考えづらいし
今更日本で仕事を探して
生計を立てるのも
全く真実味がない
だけど、やはり
澄んだ小川や山のきれいな空気、
色とりどりの花々を
思うにつけ、
年に一度は日本に帰らなければ
と思う
そして日本の良さを何度でも
再認識するのだ
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