日本人だからボラれやすいのか?


職場の

パントリーで

いつも

食事を

提供して

いた

インド系の

男性が

来なくなった

 

インドの

お祭り

シーズンが

終了しても

 

他の店の

ビリヤニを

案内する

紙面が

パントリーにはられているところを見ると

多分本格的に来なくなってしまったのだろう

(パントリーでの食事提供サービスは終了した?)

 

自分は毎日のように彼の提供する食事を

喜んで食べていたが、当初6リンギとか

7リンギだった3,4種類の選択制の食事が

 

日を追うごとに8リンギ、9リンギと値上がり

してゆき、最終的には12リンギほどになった

 

でも、作った料理をわざわざ運んできてここで

提供するんだし、割高になったりしても

仕方ないよね、彼も大変だよねと考えていた

 

その12リンギにもちゃんと理由があると思っていた

 

でも、同僚たちが彼らの食事を楽しんでいるとき

何の気なしに値段を聞いたら自分の半分くらいの

値段しか払ってなかった

 

正直、悲しかった

 

毎日いろんな世間話をして、日本のことを訊いてきたり

お母さんの手料理について話してくれていた彼が

ある意味他の人と差別して自分には倍額の料金を

請求しているとは考えたくなかった

 

あるとき、彼以外の別の女性のお給仕のインド人が

来たとき、同じメニューを注文したら、7リンギだった

いつもの彼なら12リンギ請求されるところだ

 

別の男性インド人が来たときにも同様だった

 

ある日試しに件の彼に対し食事を二種類だけ頼んでみた

いつもは4種類頼んでいるところを、半分にして

彼がどういう料金を提示してくるのか知りたかった

 

彼は2種類を多めによそい、8リンギ、と言った

ああ、そういうことか、やっぱりカモだったんだなあ

と急に腑に落ちてしまった

 

周りのみんなが「あの人は人を見て高くしたり安くしたり、

勘定を変えている」と自分に忠告してきたけれど

 

信じたくなかったので「チップ付きだと考えることにする」

なんて答えていた

 

考えてみればアホーである

 

でもやっぱりこういうアンフェアなことはしてほしくなかったな

特に仲良くしていると思ってた人には、と思った

 

こういうとき、はっきり面と向かっていう方がいいのは

わかっているが、もうこれから彼のサービスを受ける

気持ちがまったくないのに、そんな諍いをしても無駄だ

と、完全に何事もなかったかのように彼を避けた

 

日本人はこれだから、ぼられちゃうんだよな

と思いつつ、その場っきりだったら、ちゃんと抗議するけど

毎日顔を合わせる人とは多分そういう話をしたくないな、

多分向こうも認めないし、平行線だから

 

そんなふうにさみしく感じた休み明けの昼休みだった

 

Martha Kobayashi


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管理人について

小林雅(まさ)
1967年12月生まれ。
日本人女性
独身
家族:おばあちゃん犬、ダコタ
呼び名:Martha
趣味:ヨガ、ハイキング、スノボ

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