
なにか、
小学生の
作文タイトル
のようだ
それはともかく
として
日本で貸していた
マンションを
売ることにした
買った金額とさほど変わらず交渉成立したので決めた
とはいえ賃貸に出すためにリフォームに大枚はたいたので
なんとなく赤が出た感はあるが
(10年家賃なしで住んだので良しとしよう)
借主が出ていくたびにリフォームだなんだと
維持費がかかる割に
外国にいる自分がフォローするのが難しいので
自由になることにしたのだった
とはいえ、まだいつか住めるかもと思っていた
大好きな家だったのでとても切なく懐かしく思う

押入れの下、定位置で寝るなくなった犬
あの家があったから犬を二匹飼うこともできたし
自分で床を張ったり、壁を塗ったり
いろんな冒険をした

上に住んでたおばあちゃまもおじちゃんも亡くなってしまったなぁ
全く無計画に、思いつくまま自由に
独りぼっちだったけど
泣いたり笑ったり
外の人より変人ぽいが
自分なりの幸せな生活を楽しめた
もうあの場所には戻れないんだな
すごく日当たりが良くて
南から北に風が通り抜けて
緑が多いあの部屋
志賀直哉邸の真ん前で
何かに守られてるみたいで
「人によっては何か強すぎて
怖い感じがするかもしれないけど
あなたとは相性がいいはずよ」と
霊能者のひとに言ってもらえた部屋
古いけど古い良さをちゃんと残すつもりで
リフォームしてやっとなじんだころ
さよならしたみたいな残念な感じ
あの部屋だったからこそ
とても力をもらって
海外に出ていく一歩を踏み出せた
どうか新しく住む人たちに
可愛がってもらえますように
ろくに写真も撮っていなかった
あんなに大好きな家だったのに
本当にさよならだ

無垢の床もとても懐かしい

いつもここにいて幸せでした
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