
のだけれど、
自分にとっては
マレーシアに
来た当初を思う時、
そこには必ず
ジャスティンビーバー
の歌が流れている
自分はもともと
ジャスティンビーバーに
全く関心がなくて
まあ、可愛いよね
でもワルになって
きてる感はあるね
ヤンチャだな
くらいにしか
思っていなかった
彼の身体が
マッチョ気味になり
タトゥーだらけになりつつ
あるときも
そういうお年頃なのね
くらいに思っていて
彼の音楽には全く
関心が湧かなかった
自分はスノボをするが
何かのきっかけで
彼が滑っている映像を見て
自分がカナダに住んでいて
スノボを
始めた頃のことを
まざまざと思い出した
カナダにいるころ、
自分はスノボしか
ストレス解消法がなく
彼の滑っている姿を見て
なぜか
この人もものすごく
辛いんだな
と感じたのだ
バイク乗りの姿勢にも
同じ感覚を覚える
ことがあるが、
何か、憂さのようなものを
後方においてきて
しまいたい感とか
逸脱したい願望とか、
ボーダーには
なぜか
感じてしまうことがある
それと同じ感覚が
そこにはあった
その後、
彼がフィーチャーした
DJスネイクのlet me love you
がマレーシアでも盛んに
聴かれるようになった
ものすごく共感を呼びやすい
だけじゃなくて
単に音だけ聞いても
ものすごく惹かれるものがあった
泣きメロとは少し違うが
感情を抑えた表現や
まるで傍観者のように
淡々と伝えようとしている形
彼がまだ過去の恋愛から
脱していないことを
皆が知っていようが
知っていまいが
自分には
説得力を持って
響いたのだ
彼のアルバム
Purpose は
聴きやすくて
かなり良い楽曲ばかりで
構成されている上
彼の私生活に
大いにリンクしている
そこに関心がなくとも
彼がナイーブで
脆いことを
聴く側は
否応なしに知るだろう
自分が渡馬した2016年から
およそ2年ていど
ジャスティンの曲が
かからないことはないほどに
どこの店に行っても
ラジオから
自然聴こえてくることが多かった
多分あと何年経っても
自分が
マレーシア初年度を
思い出すとき
そこには
ジャスティンビーバーの曲が
流れているだろう
一番孤独で
辛い時期の自分に
彼の音楽はいつも
寄り添ってくれていた気がする
五十路になっても
彼のような若くて才能のある人に
共感できることを
感謝している
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