
マレーシア
に来ると
ジャパニーズ〇〇
と名のつく
ものに
出会う機会が
沢山ある
わあ、
日本のものは
人気があるんだな!
と初めは嬉しく
思ったものだが、
実際のところ
考案したのが日本人ではなく、
かつまた提供者も日本人ではない
そして製品そのものも
日本人から見て
これ、日本にないよ
というものばかりだ
でも、渡馬から数年経過し、
彼らが
「日本の」
と読んでくれる物に
共通する性質は
何となくわかってきた
よく言えば、
安心
安全
質実剛健
健康志向
自然志向
スローライフ
精度が高い
長持ちする
悪く言えば、
高い
地味
高級志向
手に入りにくい
限定
チャラい
カワイイ
といったイメージのようだ
食べ物でも良く
「ジャパニーズ〜」
と記されているが、
大抵は、日本の有名な素材、
例えば、
抹茶
海苔
ワカメ
醤油
ワサビ
を、使っている
くらいのもので、
内心、
「言い切りおった…」
と、苦笑するぐらい
どっこも日本のものとは
思えませんが!
という完成度だったりする
でも、考えてみれば、
日本の洋食だって
西洋風と言いつつ、
結局のところ
フレンチでもなければ、
アメリカンでもなかったわけだ
それは、本場とは程遠い
仕上がりだったに違いない
でも、マレーシアの
「日本の」製品発信者は
マレーシアの人の嗜好に合わせて
日本独自のものとは違うけれど
日本のいいとこ取り入れて
日本のものとして広めたい、
と思ってくれているわけだ
何だかそれはとても
ありがたいことだなあ、
と最近つくづく思うのだ
今日、友人に
「ラーメン欲が抑えられない」
などとほざき、珍しく
ラーメンを食べに言ったのだが、
そのラーメンは日本の豚骨には
たしかに違いないが、
日本で人気がある
今の豚骨とはまた別のもの
という感じがした
でも、これがまた美味しかったのだ!
しかも、味以上に
日本じゃん!
と思ったのは、店員が見事なまでに
日本人のサービスを提供していた点である
自分は日本でも、店の良し悪しは
トイレとお冷の出てくるタイミングで
だいたいわかると思っている
これは全くの独断だけれど、
日本にいる間、
覆面調査員として長く
飲食店のリサーチや
マーケティングとカスタマーサポートの
橋渡しをしていた時感じていたことなので
全く的外れではないよね、と思うのだが、
少なくとも、その店は
熱々でちょっと濃いめの緑茶を
ポットで注ぎ足すため
さりげなく、でも何度も
テーブルに来てくれた
トイレは言うまでもなく
清潔で掃除が行き届いていた
店員がみな優しくて控えめで
声をかけようと思ったタイミングで
視線を合わせてくるあたりも
やるな!と思わせられた
高級店でもない、
日本人のいないマレーシアの店が
ここまでやるのは
なかなか大したものだと思う
友人もいい店だと言ってくれ、
何か自分としても
懐かしいサービスと味を
提供してもらい、
大満足だったわけだが、
義務感でひたすら頭を下げまくって
お客様商売を無理矢理成り立たせている
今の日本の現状を見ると、
本物の日本のサービスは
どこにあるのだろうと
感じてしまったのだった
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