
鶏が先か?
卵が先か?
そのくらい、
海外で働くことを先に択んだのか、
海外で暮らすことを択んだのか
よくわからないが、
生計を立てることを考えれば
この二つは切り離せないし、
巴の関係といえるかもしれない
自分の場合、
もう海外に出ていくことは決めていたものの、
肝心の仕事がなかなか決まらなかった
五十路直前なのだから、それもそのはずだ
でも、正直なところ、
これまで30ほども仕事を変え、
二足の草鞋、三足の草鞋を履いてきた自分にとって、
まあ、そのうち決まるんじゃね?
という緩い期待がどこかにあった
よく楽観的になれるなあ、と我ながら思うが、
あがいたところでどうしようもない、
すでに崖っぷちなのだから
そうして
いくつか面接でポシヤったのちに
意外にもすんなり決まったその仕事は
それまでで一番好条件の仕事だった
英語教師をしていた経験があるくせに
英語の聞き取りが苦手な私はスカイプ面接で消耗し
確実に胃に穴をあけていたが、
その面接にパスしたことが、
マレーシア移住の最大の決め手となった
そこに行きつくまでに、
日本語教師の養成講座に一年以上も通うなど
えらく遠回りもしたが、
どの経験も無駄ではなかった(はずだ)、と信じている
そんなわけで、いまだに自分探し中の
五十路女性
マレーシア入り、なのである
そのとき決まった就労先は世界中の誰もが知っている、
IT系の大企業G社であった
つまり、その後私は自分の能力に限界を感じ、転職するのだが、
私にマレーシア移住を可能にしてくれたのはこのG社であり、
また出向させてくれたBPO会社C社だった
どちらも退社してしまったが、今でも深く感謝している
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