
初めてマレーシアに来た時、自分は24歳だった
しかも旅行ではなく仕事
旅行添乗員として
初めての海外添乗で渡馬した
当然のことながら、
自分のために楽しむ余裕など全くなく、
ひたすら顧客のお世話に明け暮れていた
正直周りなど見えてやしない
その初のアジア三か国(他はタイ、シンガポール)
の周遊の中で、
私がのちのち心惹かれ続けたたのは
マレーシアだけだった
理由ははっきりとはわからない
強いてあげるとすれば、
おおらかな人間性、
英語でコミュニケーションが通ずること、
自然の多い生活環境
かもしれない
だが、この三点は私が海外生活の拠点を
移そうと考えたうえでも
最も重要な三点だったと思う
現在の会社で一緒に働く日本人同僚には海外生活が長い者が多いが
彼らは一様に言う
英語が通ずるのはやはりいい、と。
マレーシアはよくいわれていることではあるが、
多民族国家で、文化の違いを相互に受け入れて
バランスよく成り立っている上、
外国人をもフレンドリーに受け入れてくれる。
言ってしまえば、
ふうん、そうなんだーという感じかもしれないが、
日本に置き換えて考え、これができるかというと、
もう、絶対無理だ
自分のように就労ビザで入国し滞在する者には
いつまでいられるかわからない外国、
のままではあるが、
マレーシアにはそんな自分をも受け入れてくれる
懐の広さがある、と思う
初の来馬で自分をがっちりとつかんだのは、
マレーシアのそういう緩さだった
その後移住を果たしてからも、
その感は日ごと強まっている
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