
ヨガを一緒
にやったり、
ハイキングに
出かけていた
インド人の友達が
インドに帰るという
彼は初めて
クアラルンプールで
出会ったころ、
音楽を愛し
ダンスを楽しみ
ヨガやハイキング
気になることは
何でも試してみる
多趣味な青年として
羨ましい存在だった
彼はマレーシアで起業しようとして
自分の開発した技術を武器に
マレーシア政府と掛け合ってきたが
これまでなんども裏切られたという
そんな過渡期を得てようやくいろんな目処が立ち
新聞にも掲載されるようになったり
朗報が伝えられてきたのに
やはり自分の技術を盗用され、
最終的に騙されたことがわかったという
それでもうこの国に望みがなくなって
故郷に帰るというのだ
あんなに才能があって、
英語でいくらでも応戦できる
バイタリティだってあるのに
どうしてそうなってしまうのだろう、
と思うけれど
問題が大きすぎて、また繊細な問題過ぎて
その疑問を伝えることさえできない

ペアルックみたいだ!と写真を撮ってもらった私たち
それはマレーシア人の友人たちもそのようで
何もはっきりしたことを話さないまま
お別れの会の準備などをしている
彼は来週出発するという
Are you going back for good?
(向こうに帰って、もう戻らないの?)
何度もかわるがわるみんなに聴かれて
「うん、たぶんね」
と答える彼はどれほどか憔悴していることだろう
すでにそんな問題で彼が苦労しはじめたのは
三年も前のことだからだ
本当に仕事は難しいな
お金も大金が絡むと思いもかけないことが起こるな
とどうしようもなく繰り返し考えた
あんなにいろんなことを教えてもらって
楽しい時間を共有したのに本当に残念だ
それくらいしか、伝えられない
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