愛されていると愛され上手になるのだなあ・・・


マレーシアにきて思ったのは

タイトルのようなことである

 

でもこれ、人の話でなくて

動物の話である

 

マレーシアにきて

些細なことながら自分が

意外に思ったのが

猫の愛嬌の良さ、である

 

自分は昔から鳥を飼っていたので

猫は少なからず天敵扱いしていて

飼おうという気は全くしなかった

 

なので、日本にいたころは

猫と接点もなかったし、

自発的に接する気も起こらなかった

 

ところが、

マレーシアでは

至る所に猫がいる

 

いるというか、

道端に転がっている、

のびているといった風情だ

 

食べ物屋にだって

当たり前のようにいる

 

まあ、みんなが食事をしては

おこぼれをやるのだから

当然といえば当然なのだが...

 

そんなわけで

なんとなしに鼻面を撫でて

やったりしているうちに

人懐こい猫たちに

思わず

可愛いという感情を

抱くようになったのである

 

一方、

犬を表で見かけることは

めったにない

 

飼い犬を散歩させている人はいるが、

野良犬はほんのたまにしか

出会わない

 

そして、

犬派の自分も初めて

犬に恐怖心を感じる出来事があった

 

何かのはずみで

犬たちが自分にほえ始め、

それを避けようとして

複数の犬に

追いかけられる羽目になったのである

 

近所の人の機転で

犬はなんとか追い払ってもらうことができ、

噛みつかれたりすることもなかったが、

これは自分の中でかなりの衝撃だった

 

犬は怖いものなんだと

つくづく思った

 

この国では犬はムスリムに

忌み嫌われている

 

もちろん、

犬も猫同様

愛すべき動物であると

知っているムスリムも

少なくはないが、

ダントツで

犬との接触を避けている人

のほうが多いのである

 

それは生まれてから

教え込まれた、犬の

「不浄の生き物」としての

イメージゆえに他ならない

 

私が日本では

猫と接触を持たなかった

それの何倍も強い拒否感だと思う

 

それが犬たちを危険で

愛されない存在にしている

 

そんな風に思えてならない

 

やはり、

動物は置かれた環境で

如何様にもなりうる

 

愛されていれば、

愛されるべく、

かわいらしい存在になるし

 

忌み嫌われていれば

忌むべき存在になりうる

 

動物は人にされたように

人に返すのだなあと

 

この国で

犬と猫のあり方を見るにつけ

納得するのである

 

 

Martha Kobayashi


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管理人について

小林雅(まさ)
1967年12月生まれ。
日本人女性
独身
家族:おばあちゃん犬、ダコタ
呼び名:Martha
趣味:ヨガ、ハイキング、スノボ

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