
連れて帰った
このオス犬は
面白いくらい
よく食べた
病気の犬を
3ヶ月
看病して
犬の食欲に
一喜一憂
していた
私にとって
このことは天にものぼる
幸せを感じさせた
何をやってもものすごく食べる!
しかし裏をかえせば
この犬が飢餓状態にあったことも
考えられるわけで、
とにかくこの犬にかかると
瞬殺で食べ物は飲み込まれ
ペロリとどこかにいってしまうのである
前の犬がガンになったとき
口の悪い友人は
ドッグフードを食べさせて
いるからだとか
私はサーモンしか犬に
食べさせないだとか説教されて、
もし次に犬を飼うことがあったら
ドッグフードは使うまい
そう思っていた私にとって
白米も、鶏肉も、りんごも
ブロッコリもにんじんも
丸呑みにしてゆく子犬は
頼もしい以外の何者でもなかった

頼もしいというか、単純に意地汚いというか・・
もう既に飼い犬に依存が
はじまっていたといえよう
そしてお腹の膨らんだ犬は
面白いくらい上機嫌になって
家中を一人走り回るのだった
広い場所に出されることが
なかったから、こんなにも
喜んでハイテンションで
走り回るのだなあと感心し、
走りたいだけ走れ走れ
とばかり放置しておいた
しかし犬は走りすぎて
つんのめったり、
あらぬところに顔をぶつけたり
やりたい放題だったので、
飼い主が気を配ってやる必要もあり
様子を観察していたところ、
この犬はいつも左前脚を上げて
お手をするような風を見せたり
前足が左右対称でなく
アンバランスな歩き方を
することがわかった
プードルは膝蓋骨脱臼が多い
犬種なのでそれかなと
観察を続けるが、結局のところ、
専門家ではないので
いたずらに不安を自分で
煽っているようなものだった
そう、足になんらかの
障害があるのは明白だった
ペットショップに連絡を取り
「この犬、足が悪いけど
私が身体的に問題ないかと聞いた時
どうして言わなかったの?
この特徴は気付かないはずないですよね
近日中に病院で検査するけど
検査代は支払っていただきますよ」
と話した
そんなの知らないと言われたけれど
「だったらGoogle マップのコメントに
事実を記録するだけですね」
と我ながらいやらしく
答えて放置しておいた
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