新しく犬を飼い始める7@マレーシア


飼い主の

黒い思惑に

気づくこと

もなく

 

赤い犬は

食欲驀進で

元気に

過ごしていた

 

この頃には

犬の体を

触診して

 

なんとなくこの犬の問題点が

ようやくだが理解できていた

 

左前脚を上げているのは

肘部分?膝というべきか

そこの部分がくの字に

曲がったまま固定されているからだ

 

だから足が伸ばせず

長さが他の脚より短いので

自然アンバランスな歩き方になる

 

・・・なんでこれに

買う前に気づかないかな・・

 

そうも思ったが、あの時

店員たちは犬を抱くたびに

手を消毒したり

ものすごく気を使っていたのだ

 

犬を床で歩かせるなんて

その時はできないような

雰囲気があったのだ

 

ひとときもじっとしていない犬。コロコロが大のお気に入りのおもちゃ

 

しかし、それがなんだというのだろう

 

一生の家族になるのだから

そのくらいのことは

確認しておくべきだった

そう思って、はたと気づいた

 

もし障害があったとしたら?

その犬は家族になる資格は

ないということなのか?

 

もともと、犬をレスキューしようと

思って探していたのに

なんだか違う方向に

進んでいるなと思った

 

というよりもうこの犬を

最後まで面倒見る以外

考えが変わるはずもないんだが

 

折もおり、ペットショップから

 

あなたが店に来た時会った

雌犬と取り替えるわ、どう?

 

という連絡が来ていた

 

これこそが、踏み絵であった

 

足が悪いから飼うのを諦めますか?

御体満足な犬を飼う方を選びますか?

 

もう、足が悪かろうと

その犬を最後まで面倒見るの

一択が自分の中にはあった

 

「まあ病院に行ってからの

話ですよ、結果を待ってて」

 

とこれまたいやらしく

余韻を残して返答し、

私はクリニックの予約を入れた

 

 

 

Martha Kobayashi


この記事に関連する記事一覧

コメントフォーム

名前

メールアドレス

URL

コメント

CAPTCHA


トラックバックURL: 
管理人について

小林雅(まさ)
1967年12月生まれ。
日本人女性
独身
家族:おばあちゃん犬、ダコタ
呼び名:Martha
趣味:ヨガ、ハイキング、スノボ

カテゴリー

ページの先頭へ