犬にガンが見つかる13@マレーシア


犬にトイレ

のしつけを

やっている

というと

 

飼い主の

エゴだとか

いろいろ

誤解を

生みがち

なのだが

 

自分は少なくとも犬の健康のために

室内で失敗してもいいから

 

しっこもウンコもして欲しい

というただそれだけの気持ちだった

 

しかし、犬にそのようなことが

理解できるはずもなく

 

犬は外に散歩に出る際に

トイレができるのを心待ちにしている

ようでもあった

 

カフェでワクワクと歩きまわる犬。

 

このことは飼い主の気持ちをどん底に

落とすのに十分だった

 

家の中でトイレをしない犬に泣きながら

訴えたこともある

 

しかし、言葉が通じないため

繰り返し何度も外に連れ出して

トイレを済ませる日々だった

 

しかしある時そのタイミングは訪れた

 

古い方の部屋の荷物をチェックしながら

私はそこにまだ敷かれていた

トイレシーツに気づいた

 

ああこのトイレシーツ、最後に

ちゃんとトイレをしたやつなんだな

と思った

 

おそらくその日から4日ほど

前のことだったと思う

 

このシーツ捨てるのが惜しいな

と思った私はそのシーツを

ビニール袋に丁寧に入れて

新しい部屋に持ち帰ったのだ

 

もしかしたらこのシーツが使える

のも最後のチャンスかもしれない

 

そう感じていたのかもしれない

 

新しい部屋に戻ると

その用を足した後の

シーツをバスルームに敷き直した

 

そして、怪訝そうに見ている犬に

 

「ダコタ!偉いなあ!!

ちゃんとここでシッコしたんだね!!」

 

としつこく褒めちぎったのである

 

正直これが効くとは思わなかった

 

とにかく、このシーツを使って

トレーニングができるとしたら

最後のチャンスだと思ったのだ

 

そして、ダコタは見事にこれを理解した

 

いつもはハードルの低いおしっこを

まずはシーツの上で済ませるのだが

 

彼女はいきなりそこで

大きい方をしたのだ

 

飼い主が喜んだのはいうまでもない

実際泣き笑いである

 

偉かったねえ!!

こんな賢い犬お母さん見たことないよ!!

 

私は犬が癌になってから

初めて心から嬉しいと感じた瞬間だった

 

そして、それは確かに犬に伝わった

 

その後、寸分の狂いもなく、

犬はその場所で大も小も

用を足すようになったのである

 

Martha Kobayashi


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管理人について

小林雅(まさ)
1967年12月生まれ。
日本人女性
独身
家族:おばあちゃん犬、ダコタ
呼び名:Martha
趣味:ヨガ、ハイキング、スノボ

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