犬にガンが見つかる29@マレーシア


結局のところ

ちゃんと

覚悟できた

ようでいて

 

その場の

勢いで

安楽死を

決めは

しなかったか?

 

私を次に

苦しめたのは

そんな考え

だった

 

無理な治療はしないと言って

何もしなかった

 

抗がん剤治療していれば

あんなに急にがんが広がって

痛みを感じさせなくて

済んだのではないか?

 

繰り返しそんなふうに

自問自答するのだが

結局のところ、答えは出ないのだ

 

周囲の人の中には

「どうしてモルヒネを打ったのか」

などと言う人もいた

 

あんなきつい薬を使うなんてと

友人だと思っていた男性に

言われた時、

私は泣いて抗議し、

彼と口を聞かなくなった

 

そうして友人さえも無くした

 

愛犬をなくして世界が

変わったように感じたよと

その人は言ったものだけれど

 

結局、何よりも彼の言葉で

私は人をどのくらい信用して

いいのかすらわからなくなり

 

実際のところ世界がすっかり

変わったように感じるに至った

 

部屋の中の何を見ても

亡くなった犬のことを思い出し

腕には彼女の首輪を身につけていた

 

その首輪にはご丁寧に

犬の毛が詰められたガラス

チャームがぶら下がっていた

 

例の葬儀屋が遺骨と一緒に

付属して届けたものだった

 

愛犬を思い出させるものは

全て始末していたはずなのに

 

15年半も側にいれば

いなくなった時

どんなにダメージが大きいか

 

そんなの飼い始めた初年度から

覚悟していたはずなのに

 

これほど苦しいものなのか

と改めて気付かされる

 

 

特に辛かったのは

朝一人で部屋で目覚めた時

 

彼女が既にいないことに

何度も何度も

気づかされることだった

 

思うように食事が

食べられない日々が続き

体重が5キロほども減っていること

に気づいた

 

もうこの状況から

脱する方法はないと思った

 

Martha Kobayashi


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管理人について

小林雅(まさ)
1967年12月生まれ。
日本人女性
独身
家族:おばあちゃん犬、ダコタ
呼び名:Martha
趣味:ヨガ、ハイキング、スノボ

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