
早くも
三日目で
自宅に
帰ってきた
わけだが
実は
病院にいる
時よりも
この後の方が
大変だった
家に帰ってみると家じゅうが
大音響に包まれ揺れていたのである
これは冗談と思われるかもしれないが
本当に家中が揺れていた
確認したいことがあったので
保険会社に電話をかけて
この部屋で通話していたが
先方も聞こえにくいのか
大声を張り上げている
スリーベッドルームどこに行っても
逃れられない大音響だ
この音の正体を確認したところ
下の部屋が改装を行っていることが
ほどなくしてわかった
多分、壁か床を剥がす作業をしているのだろう
本当に日本では考えられないほどの騒音だった
まだ術後の出血も続いており、
身体を休めたいところだったので
帰ってくるなりこの状況にショックを受けた

気持ち、こういう感じ
大家と部屋の仲介をしてくれたエージェント
に連絡を取り、相談すると
エージェントからはコンドミニアムの管理会社に
連絡を取るように言われた
大家には階下のオーナーの連絡先をもらった
そうこうしている間に階下に行って
「この騒ぎがいつまで続くのか」質問するが
作業者は恐らくインドネシアから来た外国人か
マレーシア人だが英語は話さない人と思われた
まったく意思の疎通ができないのである
一生懸命「いつまで工事が続きます?」と
伝えようとしたところ、
「作業をやめろ」と一生懸命に言っている
のだと思ったらしく、作業を止めてしまった
これはこれで問題だ
オーナー同士のトラブルになる可能性がある
早く何とか連絡をつけないと!と
管理会社のオフィスに行くが
「もう作業の許可は出しちゃったから
延期とかはできませんよ」
と事務員に言われる
その期間、今月の末までだという
一か月弱だ
犬も神経衰弱になりそうな状況だ
工事をやめろとは言わないが部屋で安静にしていたい
今週いっぱい、あと三日ほどは
この音を止めてもらえないか
階下の部屋のオーナーに、
今日の作業を止めてしまい申し訳ない、
三日程度作業を延期してもらえないか
とWhatsAppでメッセージを送ってみた
WhatsAppの有り難いところは
文字で伝えた内容の履歴が一目瞭然に残ること
その手軽さのわりに、メールよりも相手に早く
対応してもらえる利便性だ
オーナーは銀行勤めの若い女性だったが
すぐに返事をくれ
「主人と相談してみるわね。
体調が悪いのに申し訳ないわ」と
お見舞いの言葉をくれる良識ある人だった
ほどなく、返信があって
「今週いっぱい音の出ない作業はしません。
明日は運び出しの作業があるので
少し音が出るけど今日ほどのことはないわ」
と連絡があった

ちょっと安心…
実際その翌日は終日静かで
運び出された什器などを
コンドミニアムのG階で見たが、
その運び出しのための音はほとんどしなかった
マレーシア人の友人にこの話をしたところ
「延期をするとオーナーも損失があるから
今回対応してくれた人は相当いい人だと思うよ」
と言われた
この国にいると、不便に感じることも多いが
実際、色んな人の助けを借りて
生きてるんだなあと感じることが多い
何はともあれ本当に助かった
とはいえ、結局2ヶ月工事にかかるらしい
まあ、あの音がずっとは続かないはず
とはいえ、犬をどうするか検討したい
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