犬にガンが見つかる7@マレーシア


結局のところ

親切な

クリニックに

ようやく

出してもらえた

抗生剤は

劇的に効き

 

犬の首の

熱っぽさは

抑えられ、

腫れも徐々に

引いていた

 

しかし、その腫れの中心には

硬い大きなしこりが残っていて

これはもう間違いなく

癌であるという気が自分でもした

 

すでに病院にそう

言われてたこともあったし

 

また、突然に一種間ほどで

腫瘍が大きくなった、

その時の犬の性格の激変から

それは確信に変わりつつあった

 

 

犬はもともと楽天的で

食べ物に目がなく

気移りの激しいチャラチャラした

性格だったのだが

 

ただ、眠ったり体を起こさず

目だけでこちらを見たり

部屋の隅に一人静かに忍んでいる

そんな状態を続けていたのである

 

しかし、病理検査を

していなかったことや

 

大学病院の腫瘍学の先生にまだ

その後の処置の指南を受けて

いなかったことから

 

私はその後大きな過ちをまた

冒してしまう

 

犬のCTスキャンを受けることに

決めるのである

 

病院の医師というのは

検査の結果や他機関の見解を受けないと

先のことを決められないのだ

 

それで、すでに判断能力を

なくしていた自分は

検査を受けないと治療方針が立たないと

思い込んでしまったのである

 

その検査は1日がかりであり、

麻酔も伴う、犬には負担の大きな処置だった

 

そして私は

「麻酔をかけているのだから

できる限り調べられることは

調べてください」

と伝えてしまった

 

そのため、犬は喉の奥にできた腫瘍や

首の外側の主な腫瘍にも

メスを入れられることになり

 

検査後抗生剤をしばらく

やめられない状態となった

 

そのことは後々

私が最も後悔し、

しなくてもよかった、

むしろしてはいけなかったと

自分を責める要因の一つになった

 

なぜ病院でなければ

犬の病気を治せないと考えたのか

 

今となっては不思議で仕方ないが

前に見送った犬は

日本のクリニックの医師に

お世話になっていたので

 

きっと同じように助けて

もらえると考えていたのだろう

 

そこに、マレーシアと日本との

状況の違いがわかっていない

自分の甘さがあった

 

 

Martha Kobayashi


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管理人について

小林雅(まさ)
1967年12月生まれ。
日本人女性
独身
家族:おばあちゃん犬、ダコタ
呼び名:Martha
趣味:ヨガ、ハイキング、スノボ

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