
「今週水曜日
でいいんだ
よね?」
と引っ越し
を手伝って
くれる
マッチョな
お兄さんが
連絡してくる
「はいはい、ブロック1からブロック2だからね。
よろしくね、10時からだからね?」
と念押しする自分
先週急に「木曜から水曜に変えてくれる?」
と訊かれ、
管理事務所や不動産のエージェントにと
連絡に飛び回った
これ以上変更と言われてもこちらが困るのだ
ところで、いつ鍵をくれるのよ?
としばらくエージェントにしつこく
せっついていたところ
突然引っ越しの5日ほど前に鍵をもらえた

何もない状態が一番スタイリッシュ。
「カフェにいるアブダルという兄ちゃんから
受け取って」
とこれまたなんともざっくばらんな電話が入り、
「ヤッターっ」と鍵をもらって
新しい部屋をじっくり見回る

今の部屋から引っぺがしてきたカーテンを洗って干す。窓に取り付けるための金具を忘れてきたのだった。
床に変なシミが二箇所入っている他は
何ら問題なく、速攻鍵が手には言った瞬間から
荷運びを始める五十路女
我ながらせっかちである
皆は「どうしてポーターサービスを雇ってるのに
その人に全部運ばせないの?」と訊くが
日本の食器を知らない人に運んでもらって
それが割れたときのことを思うと
自分で運んだほうが気楽というのと
運動になるのでこうしていて楽しいのだ

本当の理由は多分荷造りしたくないから。このまま運ばせる気満々。なので自分で運んでいる。
しかしマレーシア人の友達が言うには
一人150リンギが妥当なところらしい
200払うと約束したと言ったら
怒られるのは目に見えているので黙っておく
そんなわけですでにポーターの兄ちゃんに
払いすぎるくらい払うことを決めているのに
背中に背負った荷とイケアバッグとを手に
無駄にに運びをし、10往復以上はしている
いそふらぼんなのであった

そして肩に痣を作る。バカだ。
Martha Kobayashi
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