ある日のタクシー@マレーシア


タクシー

を拾った

 

流しの

タクシーは

なんどか

痛い目に

遭った

ことも

あって

しばらく使わずにいたが

 

Grabが非常に人気が出てきても

タクシーで生計を立てている人たちが

まだたくさんいるのである

 

そんなわけで、このクアラルンプールでは

できるだけタクシーを使うようにしている

 

大体どのあたりで捕まえられるタクシーなら

大丈夫かというのもかなり勘で

わかるようになったせいもある

 

それでもやはり人間相手なので

予想外の運転手に会うこともある

 

ほとんどはなんということもない不機嫌な人だが

そういう人に会うと我が振り直せ、と思う

 

たとえば今日の運転手さん

行き先を告げたとたん、大きなため息と共に言った

「近いなあ!」

 

すかさず、「そうよね、申し訳ないと思うわ」

と答えるが、面と向かってそういうことを

行き先が近すぎるなんて言われることはめったにない

 

「俺さ、あそこに一時間も待ってたんだよ!」

 

あそことはミッドバレーメガモールの

NorthCourtのタクシー乗り場だ

 

ひっきりなしにお客は来るはずだし、

そんなことがあるのだろうか

 

「ええ?そんなに長く?大変でしたねえ!」

「全くだよ。空港に行く人とか拾えちゃうと

ものすごく楽なんだけどね。

こんなじゃ全然金にならないよ!」

 

聞いていて、いたたまれなくなってしまった

 

 

自分が10分程度タクシーに乗っても

10リンギ程度270円と言ったところで、

一時間待ちぼうけの末、次の乗車は

それっぽっちかよ、と言っているのだ

 

到着して3リンギほどを多めに渡して

「どうもありがとう。

このコンドから誰かいいお客が

乗ってくれるといいわね」

そういったが、彼は何も答えず車を出した

 

自分は、乗車している間、車の中で

「本当にあのメガモールで

一時間も乗車する人がいないなんてことが

あるのだろうか?」と考えていた

 

いくらGrabに客を取られているからと言っても

ちょっと考えづらい

 

でも彼の受け答えを見ていると、もしかしたら

そういうことも起こりえるかもなと思えてしまった

 

人間、その人に起こることは

必ずその人がしてきたことなのだ

 

他人のしてくれたことに

感謝のかけらも持たずにいれば

残念ながら負の連鎖が繰り返されるだけだ

 

 

Martha Kobayashi


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管理人について

小林雅(まさ)
1967年12月生まれ。
日本人女性
独身
家族:おばあちゃん犬、ダコタ
呼び名:Martha
趣味:ヨガ、ハイキング、スノボ

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