
あっという間に
一日目は
終わった
手術は
当初の予定通り
3時からきっかり
始まった
10分ほど前に
迎えの看護師
が来たとき、
すでに
不織布のローブに
着替えを
終えていたが
「パンツはいてちゃダメ?」
としつこく訊き
「全部脱ぐの」と苦笑いされる
五十路日本人女
しかしその後は拍子抜けするほど
簡単に物事は進んだ
病室のベッドに寝ていたら
そのベッドごと運ばれ、
途中、本人確認をして
二回ベッドを替えたくらいだろうか?
最後に寝かされた手術室のベッドは
ほかほかで気持ちよく、
「すでに眠いです」とか言いつつ
酸素マスクを装着され、
手の甲にぶすりと注射針を刺された後は
ほとんど記憶がない

この子にはその後も点滴のためお世話になる
針を刺す時「Small Injection」と説明されたが
英語のできない日本人でも伝わるよう
その表現なのか、マレーシアだと
その表現ありありなのかわからない
麻酔が覚めて医師に声をかけられたとき、
なんじゃ、この心地よさは!と思うくらい
多幸感にあふれていた

朝だ〜!
大げさでなく、ものすごくよく眠れた
朝のあの感じ
単純に麻酔でラリっていたともいえるが
以前子宮を取った時と比べれば
かなりの快適さだった
いずれにしても、ここ数年は朝起きると
頭痛が激しく、さわやかな目覚めが
なかったので
鼻の通りが良くなれば、
軽減されるんじゃないかなと
期待していた自分としては
とても嬉しい目覚めだった
そのままベッドで病室に戻され
しばらくまどろんだ後、
点滴の機械がピーピーうるさいので
看護師を呼んでついでに貴重品を入れた
アクセスカードも持ってきてもらった
(貴重品の引き出しに入り用なものが
全て突っ込まれていた)
そして食事が運ばれてきたのでバカスカと
平らげ、一日ぶりの食事に満足する

白いご飯以外平らげる。ちょうどいい量だった。
メロンが妙に嬉しかった
点滴から一旦解放されたのでトイレや
コンタクトを外すなどして用事を済ます
そのとき、看護師に
「コンタクトつけてたの!?」と呆れられる
アクセサリーとかすべて外した?
という質問はコンタクトも含まれる
自分のような失敗は恐らく他の人には
ないと思うが、手術前にはご注意を
しかしつかの間の点滴フリータイムも終わり
とにかく休息が必要だといわれ
寝付こうとするがその後も警戒音は鳴りやまず、

点滴の機械、この子がピーピー鳴き続けだった
点滴がうまく降りなくなっているから
だということは表示から理解できるのだが
原因は思い当たらない
腕もなるべく動かさないようにしているので
対処法はなく、5分ごとに鳴り始めるので
「ごめんなさい、うるさくて眠れないです」
とお願いして点滴のどこか一か所を
取り換えてもらった
その後ぴたりと音は鳴りやんだのだが
看護師さんは2時間おきくらいに
血圧チェックや抗生物質投与に来てくれるので
都度目は覚めるものである
この調子なら明日は退院かしらと思うが、
その後、「明日の食事は何がいい?」
とおやつも含め4食選ばせてもらったので
退院は明後日だな、と悟る
調子は非常にいいのだが、鼻の中には
詰め物も入っていて、多分パイプも
通っているので鼻呼吸ができるのだと
思う、そんな状態である
なのでついうっかり
鼻をかんでしまいそうになったりして
焦るいそふらぼんなのであった
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