ガスタンクの悲劇@マレーシア


これは

ガスタンクが

爆発したとか

そういう話

ではない

 

言ってみれば

自分自身が

爆発したと

でもいおうか

 

言葉のわからないことがこんなにも

問題を生じるのかという思いをしたが

自分が感じたのは怒りとまた別の

互いに分かり合えない

やり切れない気持ちだった

 

まず、コンドミニアムで引っ越ししたことに

発端がある

 

ガスタンクの入手のためにインド人の店を利用した

 

古いコンドにガスタンクを置いてきていたが

新しいガスタンクを頼むと

空のガスタンクがないと140リンギを

支払わないとならないという

 

この辺から気持ちがトゲトゲし始めていた

 

そこでガスタンク40リンギのほかに

140リンギをデポジットとして払った

 

翌日、自分は空のガスタンクを取りに

行くから来いと店に出向いて

店の男性を古い部屋に案内したが

金を別に払えと訳のわからないことをいい始める

 

何のことやらさっぱりだ

古い部屋を開けるために、カギをもらうため

不動産屋に掛け合ったりあちこち駆け回り

既に疲労困憊である

 

ブクブクと泡立つ気持ち…

 

そこでなじみのバングラデシュのカフェの

ボーイが助けてくれて彼を交えて話をするが、

埒が明かず、そのインド人はおとなしく

空のタンクを持って帰ればいいのに

そうしなかったので

 

カフェのボーイが「じゃ、タンクはあずかるよ」

と言ってくれ、話は落ち着いた

 

カフェのボーイは 「彼らはインドから

出稼ぎに来てて、英語教育を受けてないんだよ」

と、英語がわからないことを自分に説明する

 

しかしだなぁ…とクタクタになりうちに帰る

 

それでやれやれとうちに帰って

仕事にかかっていたところ

また件のインド人が来て

「空のタンクをくれないとだめだ」

とまたいうのだ

 

じゃあカフェで受け取ればいいでしょう

というのだがお前も来いという

 

そこでブチぎれた

 

アンタに私の時給が払えるの!

これ以上私の時間を無駄にするな!

 

と10年分かというくらい腹を立てた

 

ドアをバンと締めて今これをかいている自分は

言葉の通じない悲しさを知っているのに

どうしてこんなことになっているんだろうと

とてもやりきれなく思った

 

あの男性の気持ちが一番理解できるのは

この私のはずなのに、なんでこんな風に?

 

あのインドの人は空のタンクがないと困るのに

なんで持って帰らないんだろうとかいう以前に

 

彼が大変な思いをしているのを知っているのに

なんでそれを責める立場になってしまうのか

不思議でしょうがないのである

 

 

 

Martha Kobayashi


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管理人について

小林雅(まさ)
1967年12月生まれ。
日本人女性
独身
家族:おばあちゃん犬、ダコタ
呼び名:Martha
趣味:ヨガ、ハイキング、スノボ

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