マレーシアで強盗にあったときより恐怖を感じたこととは


自分は高所恐怖症でもなければ

さほど繊細というわけでもない

 

それでもそのとき、

あまりの恐怖にくらくらして

冷たい汗をかき、

真っ青になって

周りを心配させるほどに

具合が悪くなった経験をした

 

 

一年ほど前だった

 

ちょっと

恐怖映画を見たくなって

それがベルジャヤスクエア

というところでしか

やっていなかったので

 

この近辺、行ったことないし

電車に乗ってのんびりいってみよう!

とLRTとモノレールに乗って

出かけたのだった

 

LRTもモノレールも

とても快適で

どこに行くにも待たされないし、

ほんとにいい環境だなあ、と

しみじみ感じていた

 

行きはそんな感じ

 

まさかの帰りの

乗車前の時のことだった

 

お目当てのホラー映画も

それほど恐怖を感じるものではなく、

タイの恐怖映画って

結構古典的、などと思いながら

Imbi駅のホームに上った

 

自分にとって

ブキビンタン界隈って

ちょっと渋谷、って

感じがするのだが、

Imbi駅ホームも

若者でごった返して

なんとなく渋谷を思わせる

ところがあった

 

人が多く、

一度の乗車で乗り込めなかったため

次の便を待つことになったのだが、

プラットホームにある

いわゆるホームドアがぱかーん

と開いているのである

 

自分は乗り込めなかった

最後の客だったので

列の一番前だったのだが

モノレールが去った後を

見て驚いた

 

ホームドアの空いている

ところから見える線路は

その部分だけコンクリートで

せり出しているのだが

大部分は10m程度下方に

地面がある状態だったのだ

 

驚きはしたが

奈落てこんな感じかな、

くらいに初めは思った

 

だが、ホームドアが

閉まらないこと、

周りが混んできて

いつ突き飛ばされても

おかしくないこと

を考えるにつれて

変な気分になってきたのである

 

「山に登っていた時にも

日本人が滑落したって

聞いたっけ・・・」

 

そこは崖だが、

マレーシア人は

自分のことは自分で守る、

という危機管理ができている

 

でも日本人って

そういう目に合う可能性の低い、

守られた環境に身を置いているから

話をしながら登っていて

崖の上でバランスを崩して

亡くなったとかそういう話だった

 

そんな風に思い始めたら

本当に息苦しく

胸が締め付けられるような

恐怖心で体が冷えてくるのを

感じ始めたのだ

 

自分がしっかりしていても

誰かがふらついて

ぶつかってきたら、

間違えなく落ちて死ぬ…

 

モノレールはなかなか

来なかった

 

20分程度だったと思う

 

でももっと経過したように感じた

もう限界だった

 

人がぶつかってこなかったとしても

自分が立っていられなくなって

落ちるかと思うほど、疲弊していた

 

 

あの時ほど安心したことはない

 

車両がホームに入ってきて

奈落の底を埋めてくれた時

心の底から感謝して

車内に移動した

 

あまりに具合悪そうだったのか

涙目になっていたからか

見知らぬ人が席を譲ってくれた

 

でも、マレーシアにきて

これが一番の恐怖体験だった

 

ホラー映画なんか

面白半分に見に行った

罰だったのだろうか?

 

Martha Kobayashi


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管理人について

小林雅(まさ)
1967年12月生まれ。
日本人女性
独身
家族:おばあちゃん犬、ダコタ
呼び名:Martha
趣味:ヨガ、ハイキング、スノボ

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